シマノのSTIでは長らくシフトケーブルがハンドルの内側に露出する方式が続きましたが、2010年の5700系への更新で、7900,6700,5700までの上位3種の10速グループセットシリーズ用のSTIがシフトケーブル内蔵式になりました。カンパニョーロは従来からブレーキワイヤー、シフトケーブルともに内蔵式だったので、2本のケーブルを沿わせられるようにハンドルバー内側にブレーキワイヤー溝、外側にシフトワイヤー溝が配された「ダブル溝」のハンドルバーが各社から用意されています。これを使ってコマンドに最適なハンドルバー構成ができるのでは、という知恵をいただきました。
コマンドシフターではシフトケーブルのアウター受けがハンドル内側に位置する関係から、そのままではシフトケーブル用に外側に用意された溝を利用することができません。内側の溝をシフトケーブル用に使い、ブレーキアウターを外側の溝に沿わせるには、エアロレバーのケーブルアウター位置の関係からブレーキレバーを左右逆に入れ替えるなどの工夫が必要なようです。エイドアーム(補助ブレーキ)の設置はできなくなりますが、ハンドルまわりはすっきりまとまるでしょう。
現行のエアロブレーキレバーをまとめてみました。エアロブレーキレバーはシマノ、ダイアコンペ、テクトロの順にブラケットが太くなっているらしく、STIに慣れた向きにはテクトロかC-STARが良いかも知れませんがスタイル面がトレードオフになります。
シマノ
- BL-R600 ダイキャストブラケット
 - BL-R400
 
ダイアコンペ
- 287 ダイキャストブラケット 260g
 - BL100 樹脂ブラケット 220g
 - BL07 ダイキャストブラケット 244g
 
テクトロ
- R100A (女性用) 260g
 - R200A 260g
 - RL340
 - RL341 (女性用)
 
R100A/R200Aはカンパ風。ブラケットは太めでSTI向けのハンドルバーでフィットするように設計されています。(テクトロ以外のエアロレバーはほぼSTI以前の設計)
最近RL340/RL341に置き換わったようです。
Chang Star (Chang Star, Zhang Star, Radius, シースター, チャンスター)
- RA-208A
 
RA-208AはTektro R200Aソックリです。
Vブレーキ用は3種類が確認できます。TEKTROがまだ買えるかどうかは不明です。
- TEKTRO RL520
 - Cane Creek Drop V Levers (OEM元はTektro?)
 - ダイアコンペ287V
 
私はサンツアーのシェバーブ・プロを使ってますが、利きがイマイチな気がします。スギノが過去にカーボンレバーを出してたので再度狙ってみようと思ってます。
返信削除しかし今回、『ブレーキレバーを左右入れ替えて使う』というのには「目から鱗」でした。久々に衝撃を受けたテクニックでした!!STI系では不可能な技です。感動しました!
さらにレバーを左右入れ替えますと、アルミダイキャストブラケットの内側にコマンドシフターの取り付け軸を立てられそうにも見えます。
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