2013-11-24

Suntour Command Shifters

あるところにはまだあるコマンドシフターですが、気づかない間に海外では随分高騰してしまっているようです。(ということは日本での価格安定に貢献してきたわけですね…)

suntour command shifters

樹脂キャップとレバーだけが第1世代、他は台座部分や環付きねじもすべて第2世代パーツの混成、レバーの両端が手加工で削り落とされている不思議な仕様のコマンドです。
デグリースして洗浄し、最小パーツにまで分解して保管しています。

suntour command
リア用の右レバーよりも左レバーを多く保有しています。2010年にコマンドシフターを引き取った時、左レバーが多すぎて全数受け入れを断ったという経緯があります。
交渉相手は「仕方ないな、一般車とか子供用自転車のシフターにして売りさばくか…」と言っていたので、たぶんドコかの国ではコマンドの左レバーで非インデックス変速をするママチャリや学童車が走ってることでしょうw。
最近パワーラチェットの良さを再認識した今にして思えば、ちょっとモッタイナイ話です…。

2013-11-11

シマノ10s化対応可能なサンツアー製シフターのリスト

コマンドシフター以外にも、同じインデックスリングを使って10速化できる変速レバーがいくつかあります。中身の部品がほぼ一緒なのでインデックスリングの組み換えで10速化ができるのです。
実際に私もコマンドシフターと、XC Pro サムシフター、ダウンチューブシフター(いわゆるダブルレバー)が10s化改造が可能です。

実際に私が改造したのは下記の4種類です。

● サンツアー コマンド
前期鉄バンド型、後期アルミ台座型の両方。
後期のプラキャップを使用する場合は、突起を削る必要があります。

● サンツアー XC Pro サムシフター
MTBのトップグレード、XC Pro用のサムシフターです。3セットほど所有していますが、ロードのシマノ10sリヤディレイラーと併用で10s化してフラットバーで使っていました。


● サンツアー GPX ダウンチューブシフター
8s, UL(ウルトラナロー)用のものをそれぞれ10sに組み替えて使用しています。
インデックスのカムボールとなる鋼球が4つありますが、10s化する場合は2つ間引いて組み付けます。

● サンツアー不明 白い6s AccuSHIFT Plus ダウンチューブシフター
Ole銘のものも存在するようですが、白い6sのレバーを使用しています。エントリー向けの完成車に採用されていたもので、GPXやSL、Superbe Pro、Radius、などの上中級グレードレバーのスマートな形状から比べると厚ぼったい感じです。
現在こちらのレバーを10s化してメインで使っています。





※ 使えないシフター
Accushift Plus Lite はNGなので注意が必要です。
- ウィッシュボーンシフター … レバー部がY字形状のユニークなMTB用シフター


△ 要加工

- Suntour Bar-con バーコン
ロー側のレバー可動域が不足しています。



10sコマンドシフター、新10sインデックスリング(値下げ)、受注再開しました!

ニューロットを実機組付け&テストを完了して、いつものところで販売再開しました。
数量の関係でシフター本体は値上げとなってしまいましたが、改良後のインデックスリングは値下げしています。

2013-11-09

新・サンツアーコマンドシフター改10速、まもなく次回分準備します。

suntour command 10 speed index rings
新たに量産されたSuntour Command、 各種Accushiftシフターに対応した10 speed index部品

精度とシフトフィール、耐久性を改善した新型インデックスパーツをダウンチューブシフターでテスト中です。パキンパキンと小気味よいインデックス音が響いてすごく良いです。

まもなく組み込みして次回分を準備しますのでお楽しみに…。



10s改造済みコマンドシフターと共にインデックスリング単体でも販売しています。

2013-11-08

コマンドシフター用の10sインデックスリングができました!

インデックス部分を手作業からNC加工に変更、そして材料の変更で精度と耐摩耗性を向上させた10sリングです。これからチェック、組み付けをして準備します。 プチプチに個装されているのはフロント用のコマンドシフターです。

シフトフィールも向上しているはずです。改善の具合次第では、既に10s化されているユーザーむけにアップグレードやメンテナンスサービスも提供できるかもしれません。まずはダウンチューブシフターに装着して実走テストに入ります。


(2013.11.9追記)
パキンパキンと金属音の響くインデックスシフトになりました。新しいのもありますが、純正よりもセレーション部分の遊びを詰めたのが良い結果になっているのかもしれません。インデックス部分は貫通穴になっているので、摩減した時でもカム当たり面の研磨とシム板追加&調整で末永く使える物に仕上がっていると思います。