2010-07-08

続RADACのブレーキ

レイダックRF6のブレーキは、前:ダイアコンペ505(純正)、後:TEKTRO R740の組み合わせでとりあえず組んでいました。R740はボルトが長いフロント用をリヤに使うことでなんとかフレームを加工せずに済ませていましたが、フロントにも今時のデュアルピボットキャリパーブレーキを取り付けるにあたり、廉価版レイダックのブレーキ取り付けでは有名なフレームとフロントフォークのブレーキ取り付け穴加工が避けられない状況です。

ネット上の情報をもとにアーチサイズでいろいろと難しく考えていましたが、前後49mmでも一応なんとか装着できます。問題のフロント側のタイヤとのクリアランスは0.5mm程度(シマノ推奨地は1mmだそうです)とギリギリで、神経質に考えるとパッドが摩減したときにタイヤを擦ってバーストの要因になり得るというリスクが気になります。

タイヤとパッドのクリアランスを確保するためにアーチサイズに余裕のある(51mm)テクトロR510を投入することもできますが、いずれにしても取り付け穴の加工が必要なので同時に取り付け穴を微妙にオフセットすることで対処できないかと考えています。

リヤは単純にブラインドナット側を6mm径から8mmに拡幅。フロントはパッドのクリアランスを稼ぐためにブラインドナット側をやや下方に8mmに拡げてフロントの取り付け穴を下側に1mm程度削ってオフセットします。ルーターで根気良くやればなんとかなると思ってますが、甘い考えかもしれません。ちなみにオールクロモリのRR1Rは、FRともに無加工でブラインドナット埋め込み式のブレーキが付けられる形状になっていました。

いろいろと忙しくなってきまして、なぜかピンポイントでレイダックが人気な某国に向けてあす出発です。作業は帰国後に…。

2010-07-02

RADACのブレーキをTEKTRO R510とR740に

とりあえずリヤだけをTEKTRO R740(ボルトが長いフロント用)にして、フロントは最下位グレードレイダック純正の大根色したダイコン505を使っていました。505はかわいいので使おうかと思ったものの、パッドが硬化しているのか効きが悪い、盛大に鳴くので大変です。昔苦しめられた片効き調整の面倒さに廃棄することに。

安レイダックのブレーキ選びの問題点として取り付けナット径とブレーキアーチ長がよく話題にのぼります。ポピュラーな対処法として紹介されているのはシマノのBR-R650やBR-R450、BR-R600-57、BR-A550-57などの57mmアーチブレーキを使用する方法です。

リヤにつけたTEKTRO R740のデザインが気に入っているのと、ブレーキアーチは51mmもあれば十分なのでは?という考えで、いずれ他車に使うことも考えて安かったTektro R740前後セットと、微妙にロングアーチなTektro R510の前後セットを購入しました。参考にテクトロのデュアルピボットキャリパーブレーキの主要モデルとブレーキアーチの値をまとめました。ロングリーチ、ロングアーム、ロングアーチと呼び方がまちまちですが、もちろんどれも同義です。


Tektro YH-900 : 72 - 92mm … 一般車用 溶融鍛造アルミ合金アーム
Tektro YH-800A : 61 - 78mm … 一般車用 溶融鍛造アルミ合金アーム

Tektro R559 : 53 - 73mmナット軸バージョンあり
Tektro R556 : 55 - 73mm (超ロングアーム)(ナット軸バージョンの設定あり?)
Tektro R369 : 55 - 73mm (超ロングアーム)
Tektro R365 : 55 - 73mm (超ロングアーム)

Tektro R737 : 47 - 57mm (ロングアーム) 太いタイヤの装着を考慮した形状設計
Tektro R736 : 47 - 57mm (ロングアーム)
Tektro R730 : 47 - 57mm (ロングアーム) (ナット軸バージョンの設定あり?)
Tektro R539 : 47 - 57mm (ロングアーム) 新レバー比
Tektro R538 : 47 - 57mm (ロングアーム) (Tektro 521AGの後継品)
Tektro R536 : 47 - 57mm (ロングアーム) (ナット軸バージョンの設定あり?)
Tektro 521AG : 47 - 57mm (ロングアーム)
Tektro R358 : 47 - 57mm (ロングアーム)
Tektro R356 : 47 - 57mm (ロングアーム)
Tektro R317 : 47 - 57mm (ロングアーム) 溶融鍛造アルミ合金アーム
Tektro R316 : 47 - 57mm (ロングアーム) 溶融鍛造アルミ合金アーム

Tektro R520 : 45 - 55mm (39-51mmとの情報もあり) 鍛造 公称161グラム

Tektro R741 : 39 - 51mm (微妙にロング) 新レバー比
Tektro R710 : 39 - 51mm (微妙にロング)
Tektro R540 : 39 - 51mm 新レバー比 鍛造アーム
Tektro R525 : 39 - 51mm 新レバー比
Tektro R510 : 39 - 51mm (微妙にロング)
Tektro R312 : 39 - 51mm (微妙にロング) 溶融鍛造アルミ合金アーム
Tektro R310 : 39 - 51mm (微妙にロング) 溶融鍛造アルミ合金アーム

Tektro R750 : 39 - 49mm (ショート)
Tektro R740 : 39 - 49mm (ショート)
Tektro R580 : 39 - 49mm (ショート)
Tektro R570 : 39 - 49mm (ショート)
Tektro R530 : 39 - 49mm (ショート)
Tektro R350 : 39 - 49mm (ショート)
Tektro R320 : 39 - 49mm (ショート) 鍛造アーム
Tektro 423A : 39 - 49mm (ショート)
Tektro RX60 : 39 - 49mm (ショート)
Tektro RX40 : 39 - 49mm (ショート)

 Tektro R420A : 未確認


制動性能に、特に付属のブレーキシューについていろいろと評価のあるテクトロ製キャリパーブレーキですが、シューの交換で改善するというのをよく目にします。シマノやkoolstop製ブレーキシューへの交換が定番のようです。




追加情報(2010.10.17)
結局フォークとフレームの取り付け穴を拡大して、R510前後セットを装着しました。

上記ブレーキは沈頭ナット式なのでフレームとフォークの加工なしにハイブリッドダボ穴つきRadacに取り付けることはできません。シマノのロングアーチキャリパーブレーキには六角ナットで取り付けられる標準ナットの交換パーツ設定があります。テクトロの場合は同じテクトロ製のママチャリ用六角ナット留めデュアルピボットキャリパーブレーキ(Tektro YH-800A)のナット軸を流用して上記ブレーキに組み替えられそうです。

米国の旧車愛好家がTektro R556の軸(沈頭式)をTektro YH-800A(貫通ボルト、六角ナット留め)に組み替えている例があり、「なんでTektro YH-800Aは日本専売なんだ」と嘆いてました。

フレームとフォークを加工しない場合でテクトロのキャリパーブレーキで組む場合は、たとえばR510の前後セットとTektro YH-800Aの前用を1個だけ用意し、Tektro R510のリヤ用の軸をTektro YH-800Aのものと交換、前後を逆に取り付ける方法で対応できそうです。(実際にためしてませんが)

こんな感じです。

R510前用 → リヤブレーキとして使う(六角ナット留め)
R510後用 → ボルト軸をYH-800Aのものと組み替えて前用ブレーキとして使う


また、GIANT Defyが後継となったエントリーロードのOCRの後期モデル(04-08年)はブレーキの所要アーチサイズが52mm程度必要らしくキャリパーブレーキ交換に関して同様の問題を抱えているようです。


追記(2010.10.20)
GIANT TRADISTがTEKTROのロングアーチ57mm(R538?)のようです。

追記(2010.11.9)
お寄せいただいた情報などから総合しますと、ハイブリッドレイダックのアーチはフロントで微妙に足りないという程度のようです。モノによっては49mmまでのショートアーチのブレーキでもそのまま装着できる例があります。49mmでアーチが足りないのはホントに微妙で、しかもフロントだけなのでヤスリで削るという手も。

追記(2012.1.15) 参考 : テクトロのナット留めブレーキ


ハウツー動画を発見しました。これはわかりやすいです。
YouTubeリンク : テクトロR556を埋め込み式からナット止めへ

追記(2012.3.12)
TATAMI計画にもテクトロのブレーキを採用します。テクトロさんに直接お話をうかがってきました。詳細はノチホド…。

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