2010-05-31

サンツアー・コマンドシフター

1990年、ロードバイクの手元シフトチェンジ時代の嚆矢としてサンツアーがシマノのSTIに先駆けて放ったのが「サンツアー・コマンド」。Wレバーやサムシフターの内部機構をそのままに、レバーをウィングナット形状にしてブレーキレバーブラケットの近傍に取り付けるというシンプルな方法で、ブラケットポジションと下ハンポジションでの手元シフトチェンジ操作を実現しました。

グループセット供給のシェア争いに敗れたマエダ工業と共に消え去り、デュアルコントロールレバー(英語圏では俗にブリフター:シフターとブレーキレバーを合わせた造語)が主流となって今に至っています。

私もレイダックを注文するとき、自転車屋の店主に「手元でこう、パチパチッと変速できるのもあんねんけど、つける?」と聞かれたのですが、ダブルレバーと違う変速レバーというと80年代半ばには絶滅したトップチューブについてたアレが頭をよぎり、勿体無いことについ敬遠してしまいました。