とりあえずリヤだけをTEKTRO R740(ボルトが長いフロント用)にして、フロントは最下位グレードレイダック純正の大根色したダイコン505を使っていました。505はかわいいので使おうかと思ったものの、パッドが硬化しているのか効きが悪い、盛大に鳴くので大変です。昔苦しめられた片効き調整の面倒さに廃棄することに。
安レイダックのブレーキ選びの問題点として取り付けナット径とブレーキアーチ長がよく話題にのぼります。ポピュラーな対処法として紹介されているのはシマノのBR-R650やBR-R450、BR-R600-57、BR-A550-57などの57mmアーチブレーキを使用する方法です。
リヤにつけたTEKTRO R740のデザインが気に入っているのと、ブレーキアーチは51mmもあれば十分なのでは?という考えで、いずれ他車に使うことも考えて安かったTektro R740前後セットと、微妙にロングアーチなTektro R510の前後セットを購入しました。参考にテクトロのデュアルピボットキャリパーブレーキの主要モデルとブレーキアーチの値をまとめました。ロングリーチ、ロングアーム、ロングアーチと呼び方がまちまちですが、もちろんどれも同義です。
Tektro YH-900 : 72 - 92mm … 一般車用 溶融鍛造アルミ合金アーム
Tektro YH-800A : 61 - 78mm … 一般車用 溶融鍛造アルミ合金アーム
Tektro R559 : 53 - 73mmナット軸バージョンあり
Tektro R556 : 55 - 73mm (超ロングアーム)(ナット軸バージョンの設定あり?)
Tektro R369 : 55 - 73mm (超ロングアーム)
Tektro R365 : 55 - 73mm (超ロングアーム)
Tektro R737 : 47 - 57mm (ロングアーム) 太いタイヤの装着を考慮した形状設計
Tektro R736 : 47 - 57mm (ロングアーム)
Tektro R730 : 47 - 57mm (ロングアーム) (ナット軸バージョンの設定あり?)
Tektro R539 : 47 - 57mm (ロングアーム) 新レバー比
Tektro R538 : 47 - 57mm (ロングアーム) (Tektro 521AGの後継品)
Tektro R536 : 47 - 57mm (ロングアーム) (ナット軸バージョンの設定あり?)
Tektro 521AG : 47 - 57mm (ロングアーム)
Tektro R358 : 47 - 57mm (ロングアーム)
Tektro R356 : 47 - 57mm (ロングアーム)
Tektro R317 : 47 - 57mm (ロングアーム) 溶融鍛造アルミ合金アーム
Tektro R316 : 47 - 57mm (ロングアーム) 溶融鍛造アルミ合金アーム
Tektro R520 : 45 - 55mm (39-51mmとの情報もあり) 鍛造 公称161グラム
Tektro R741 : 39 - 51mm (微妙にロング) 新レバー比
Tektro R710 : 39 - 51mm (微妙にロング)
Tektro R540 : 39 - 51mm 新レバー比 鍛造アーム
Tektro R525 : 39 - 51mm 新レバー比
Tektro R510 : 39 - 51mm (微妙にロング)
Tektro R312 : 39 - 51mm (微妙にロング) 溶融鍛造アルミ合金アーム
Tektro R310 : 39 - 51mm (微妙にロング) 溶融鍛造アルミ合金アーム
Tektro R750 : 39 - 49mm (ショート)
Tektro R740 : 39 - 49mm (ショート)
Tektro R580 : 39 - 49mm (ショート)
Tektro R570 : 39 - 49mm (ショート)
Tektro R530 : 39 - 49mm (ショート)
Tektro R350 : 39 - 49mm (ショート)
Tektro R320 : 39 - 49mm (ショート) 鍛造アーム
Tektro 423A : 39 - 49mm (ショート)
Tektro RX60 : 39 - 49mm (ショート)
Tektro RX40 : 39 - 49mm (ショート)
Tektro R420A : 未確認
制動性能に、特に付属のブレーキシューについていろいろと評価のあるテクトロ製キャリパーブレーキですが、シューの交換で改善するというのをよく目にします。シマノやkoolstop製ブレーキシューへの交換が定番のようです。
追加情報(2010.10.17)
結局フォークとフレームの取り付け穴を拡大して、R510前後セットを装着しました。
上記ブレーキは沈頭ナット式なのでフレームとフォークの加工なしにハイブリッドダボ穴つきRadacに取り付けることはできません。シマノのロングアーチキャリパーブレーキには六角ナットで取り付けられる標準ナットの交換パーツ設定があります。テクトロの場合は同じテクトロ製のママチャリ用六角ナット留めデュアルピボットキャリパーブレーキ(Tektro YH-800A)のナット軸を流用して上記ブレーキに組み替えられそうです。
米国の旧車愛好家がTektro R556の軸(沈頭式)をTektro YH-800A(貫通ボルト、六角ナット留め)に組み替えている例があり、「なんでTektro YH-800Aは日本専売なんだ」と嘆いてました。
フレームとフォークを加工しない場合でテクトロのキャリパーブレーキで組む場合は、たとえばR510の前後セットとTektro YH-800Aの前用を1個だけ用意し、Tektro R510のリヤ用の軸をTektro YH-800Aのものと交換、前後を逆に取り付ける方法で対応できそうです。(実際にためしてませんが)
こんな感じです。
R510前用 → リヤブレーキとして使う(六角ナット留め)
R510後用 → ボルト軸をYH-800Aのものと組み替えて前用ブレーキとして使う
また、GIANT Defyが後継となったエントリーロードのOCRの後期モデル(04-08年)はブレーキの所要アーチサイズが52mm程度必要らしくキャリパーブレーキ交換に関して同様の問題を抱えているようです。
追記(2010.10.20)
GIANT TRADISTがTEKTROのロングアーチ57mm(R538?)のようです。
追記(2010.11.9)
お寄せいただいた情報などから総合しますと、ハイブリッドレイダックのアーチはフロントで微妙に足りないという程度のようです。モノによっては49mmまでのショートアーチのブレーキでもそのまま装着できる例があります。49mmでアーチが足りないのはホントに微妙で、しかもフロントだけなのでヤスリで削るという手も。
追記(2012.1.15) 参考 : テクトロのナット留めブレーキ
ハウツー動画を発見しました。これはわかりやすいです。
YouTubeリンク : テクトロR556を埋め込み式からナット止めへ
追記(2012.3.12)
TATAMI計画にもテクトロのブレーキを採用します。テクトロさんに直接お話をうかがってきました。詳細はノチホド…。
私はMICHE PERFORMANCEを使いましたが、裏側に『R510』の刻印があったのと、アーチの長さからTEKTROのOEMかと思います。(^o^)
返信削除以前、評判の良くないTEKTROのRX40を使ってたのですが、カートリッジごとシマノの物に変えたらだいぶ良くなったのを覚えています。
今回も乗ってみてイマイチだったら、他社の物に交換を考えてます。
やはりブレーキは特にシマノとテクトロの差が大きい分野なんですね。RADACは昔のダイアコンペ505が基準(これで数年乗ってたのが今となっては信じられない)なのでR510/R740で満足できるかなと思ってますが、普段Vブレーキ使ってるのでパッド交換コースになるかもしれません…。
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